訪問看護を始めるきっかけ
病院の中で看護師として業務を働いているなかで、これから何を目指していこうかと考えるようになりました。大学病院で初めて看護師として働き始めた時から約10年。主任試験への声掛けが師長からかかり始めたころでした。
さて、5年後・10年後の自分はどうやって専門職として働きたいか。
1、管理職として病院内で主任、師長、課長などを目指す。
2、プロフェッショナル(認定・専門・特定行為)として、専門性を磨く。
3、地域医療のに一歩を踏み出す。いずれ自分の看護を社会に表現する。
4、進学をして、看護研究や教職を目指す。
他にもあったかもしれませんが、自分の看護の可能性を一番広げていけるのは3だと考え、行動に移していきました。まずは、退院調整係となり在宅医療への連携を考えました。
自宅に退院したい人を、自宅に帰してあげる。
それが、こんなに難しいこととは関わってみて初めて知ることができました。独居の高齢者。認知症の夫婦。経済的困窮者。抗がん剤治療によりADL低下の著しい患者。誤嚥性肺炎を繰り返す患者。褥瘡がある患者。挙げればきりがないですね。
患者が在宅療養を始めることや、続けることは、医療や介護について専門的知識がある看護師や、ケアマネジャー、リハビリのセラピスト、ヘルパーなどの助けが必要になります。
病院に入院中の患者やその家族が、不安な退院後の生活についての情報提供を誰がするかというと、病棟看護師であるべきだと考えました。もちろん病院には地域連携室や社会福祉士がいますが、入院患者の一番近くにいるのは医者ではなく看護師です。看護師は自宅での生活をイメージして、患者家族に吸引技術や排泄介助の指導をする。さらに患者や患者家族が生活上で困る可能性があることを想定して、必要性を説明して理解してもらい準備しなければいけません。
もちろん簡単ではありませんが、病棟内でその必要性を理解してもらうために研修を繰り返し行い、自分の在宅医療への知識を深めていきました。そんななか、練馬区の研修がありました。
訪問看護同行研修
もちろん、参加しました。そこで私の師匠となる訪問看護ステーションの所長さんと出会うことになりました。その方の素晴らしさは後に書かせていただきますが、その方の下で勉強したいと感じたのが決定的出来事ですね。
その人が、私の奥さん・・・・っていうのは冗談です。(笑)
0コメント