家族を支える子ども・若者に気づくために――練馬区のヤングケアラー支援を学びました
こんにちは。
2026年10月21日の練馬区訪問看護ステーション連絡会で、練馬区子ども家庭支援センターの方から、ヤングケアラー支援についてお話を伺いました。
会議では「練馬区におけるヤングケアラー支援の流れ」と、気づきのポイントや相談先をまとめた資料が紹介されました。
訪問看護でお会いするのは、療養するご本人だけではありません。その暮らしを支えるご家族にも目を向けることの大切さを、改めて考える機会となりました。
家族を支える子ども・若者がいます
ヤングケアラーとは、家族の介護や日常生活の世話を、過度に担っている子ども・若者のことです。
家族を手伝うこと自体が、問題というわけではありません。
気にかけたいのは、その役割によって学校生活に影響が出たり、心身に大きな負担がかかったりしていないか、ということです。
家族を大切に思う気持ちと、自分の時間がほしい、少し休みたいという気持ちは、どちらもあってよいものです。周囲の大人が、その両方を受け止められたらと思います。
会議資料で紹介された「気づき」のヒント
配布資料では、家庭訪問や医療機関での場面として、次のような様子が挙げられていました。
・子どもや若者が、家族の介護・介助をしている
・日常の家事を担っている
・いつもケアが必要な家族のそばにいる
・学校を休んで、家族の受診に付き添っている
こうした様子だけで、ヤングケアラーだと決めつけることはできません。ただ、「この子自身の生活はどうだろう」と気にかけるきっかけになります。
本人や家族にとっては、日々続けてきたことが当たり前になり、負担を言葉にしにくい場合もあります。周囲が気づいていても、どこまで尋ねてよいか迷うこともあると思います。
気づいてから、どのように支えるのでしょうか
今回の資料では、練馬区の支援が4つの段階で紹介されていました。
① 子ども・若者の状況に気づく
② 相談窓口につなぎ、情報を集めて支援を調整する
③ 本人や家族の希望を聞き、具体的な支援を考える
④ 状況の変化に合わせて見守り、支援を見直す
相談したら一度で終わるのではなく、進学や就職、ご家族の状態の変化などに合わせて、支え方を考え続ける仕組みです。
家族へのケアをほかの支援で補うことや、本人の進学・就労について相談することなど、必要な支援はそれぞれ異なります。
まずは、本人と家族の思いを聴くことから
資料では、本人の意思を尊重し、本人や家族の思いを大切にしながら、信頼関係を築いて状況を把握することが示されていました。
「家族のお世話をやめたほうがいい」と、周囲が先に結論を出すのではなく、本人はどう感じ、何を望んでいるのかを聴くことから始めたいと思います。
なないろでも、療養するご本人の状態に加え、ご家族が無理を重ねていないか、子どもや若者が役割を抱え込みすぎていないかを気にかけていきたいと考えています。
練馬区の相談先
「ヤングケアラーに当てはまるか分からない」という段階でも、心配なことがあれば相談できます。
18歳未満の方については、管轄の子ども家庭支援センターが窓口です。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/sodan/kodomokateicenter/young_carer.html
「18歳以上の方は、練馬ボランティア・地域福祉推進センター(03-3994-0208)へ相談できます。」を加えると、若者も対象だと伝わります。
家族の暮らしを、地域で支えるために
家族を支えている子ども・若者にも、学ぶ時間、休む時間、友人と過ごす時間、自分の将来を考える時間があります。
療養するご本人と、支えるご家族。その両方の暮らしを大切にできるよう、私たちも地域の相談窓口や支援者とつながりながら関わっていきます。
相談先確認日:2026年10月21日
「出典:練馬区子ども家庭支援センター『練馬区におけるヤングケアラー支援の流れ』(令和8年9月)および配布チラシ」
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