私たちと作る在宅医療の労働環境(ファッション編)

 在宅医療や在宅療養に携わる職種は、制限が大きすぎないか。


 利用者・患者の感じ方を一般化しすぎて、労働者は
容姿、ファッション、言葉遣いなどで大きな制約を受ける。


 確かに、かつて人は見た目が9割と言われることがあるように

職種にふさわしいと考えられていた一般的なイメージがありました。

社会経験が少ない人にとっては、TPOを理解してそれに合わせることが難しいこともあるでしょう。

 

 しかし、多様性を認め合う社会になってきた現代令和。いつまでもその慣習にとらわれる必要があるのかと疑問に思うのです。少なくとも全てのサービス提供者がそれに合わせる必要は無いと思います。


 利用者・患者と、介護・看護スタッフに

ファッションをどう楽しむかを選ぶ権利があってもいい!


 なぜなら


介護・看護業界では利用者・患者に対して
個別性を重んじ(疾患でくくらない)、

家庭環境の複雑さを理解しようと努力し(段差から家族関係まで)、
それぞれに合ったケア方法や接し方を検討している。


 なのに、介護・看護スタッフは一辺倒の接遇や髪形と色、アクセサリーに至るまで

一般化された格好を強要されているのです。

これだけ利用者・患者の個別性に合わせているにも関わらず!


 線引きは難しいかもしれません。

ネイルを楽しみたい。だけど調理介助や身体介助で不潔になり得る。

では大きさや材質を検討すればいいのではないか。どこまで自由にできるかわくわくしています。


 個性を出すことで利用者にとっていい点もあります。金髪、ピンク髪はスタッフ自身が個として目立つため、利用者・家族から認識されやすく良くも悪くも引き合いに出されます。

 私自身男性看護師ということで病院勤務では常に見られている気持ちでした。廊下で咳をしても患者家族からあの男性看護師は風邪ひいてるのではないかと問い合わせがくるほどです。


 つまり、なないろ訪問看護ステーションではファッションは自由です!

そのスタッフの人となりと、患者・その家族で無二の関係性が築き上げていきましょう。



なないろ訪問看護ステーション

練馬区の三原台、東大泉、谷原、高野台、石神井町、石神井台、高野台、南田中を中心に訪問看護サービスを提供しています。 現在業務拡大に向けて看護師採用強化中です。直接応募で採用になった方にはうれしい特典を準備しています!

1コメント

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  • maro-maro78

    2019.05.31 05:09

    30年近く前のことです。私が息子の幼稚園探しをしているときにある園長から言われたことです。そこは制服無、園バス無でした。制服が無い理由は「頭で考えると合わないと思う色でも実際に合わせてみると良いことがあるんです。そういう感覚をうちの園児たちには体感してもらいたい」とのことでした。確かに言われてみればそうかもしれません。こういう方針なのですごく素敵な幼稚園の作りでしたし教育方針も良かったのですが、下の子もいましたし私が病気になったときのことを考えてこの幼稚園はパスさせていただきました(園長先生はとても優しくて「そういう場合は私がお迎えに行ってもいいですよ」といっていただきましたが…) 私が看護学生時代に看護職は薬を扱うのでネイルなど厳禁と教育されました。もちろん指輪などもってのほかです。確かに細菌培養検査で指輪の裏はすこぶる汚いですよね。現代は処置をするときなどはゴム手を着用するので個人的にはネイルカラーは有かなあと思います(指輪は検温などで素手で患者さんに接するのでどうなのかしら?)。それから長い爪はダメですよね。何かのはずみで患者さんを傷つけるかもしれませんから。  ネイルカラーはさすがに職場に黒などはしないと思います。患者さんが看護スタッフや介護スタッフのネイルカラーを見て「あ~、素敵な色ねえ」「私も(ネイルカラーを)塗ってみたい」とおしゃれする気になれば元気になるきっかけになりそうな気がします。それに意識のない患者さんにその日のネイルカラーの話をしたりするのもいいかもしれません。つい最近もポスティングをしていたら助産院近くの方に「そんな恰好でチラシ配ってどーすんの!誰もあなたのことを助産師さんだとは思はないわよ!!白衣にするかせめて白を着なさい」と御忠告を受けました。ポスティング中にあまりその家の方には合わないうえ開業助産師は白衣なんて着てませんし、今どき病院やクリニックのユニフォームは白は珍しい。こういう頭の固い人はいるんですね~。家庭に伺い長期にお世話をするスタッフは患者さんやご家族の気持ちを明るくしたり和ませるためにもなないろ訪問看護ステーションさんの考え方は素晴らしいと思います。あ、それから以前研修会で「病院は病人を作るところだね。あの建物、あの雰囲気…」といった講師の医師が言っていましたよ。長文失礼しました<m(__)m>